自然治癒力とはどんな力?
自然治癒力とは…
「恒常性維持機能・自己防衛機能・自己再生機能」の3つの機能を、十分に働かす事によって、身体を健康な状態に維持することができる力のことです。
つまり「生命力そのもの」と言ってもいいと思います。
恒常性維持機能とは…
身体の外部環境の変化、または体内の生理機能のバランスの乱れに対して、自然に身体の状態を一定に保とうとする機能です。
例えば、外気の温度が極端に変動しても、身体は熱の放散と生成を調節することによって、体温が著しく上がったり下がったりしません。
また、水を飲みすぎた時や多量の汗をかいた時でも、尿の量を調節するホルモンの作用によって、体内の水分量は常に一定に保たれます。
運動によって酸素の消費量が増えれば、心臓の脈拍は早くなって血液循環を促進します。
このような恒常性維持機能は、主に自律神経や代謝エネルギー・内分泌(ホルモン)の働きによって、調節されています。
自己防衛機能とは…
病原菌など異物の侵入、変質した自己細胞を殺傷して体を守る機能です。
簡単に言うと、細菌やウィルスなどの外敵と戦う力。
自己再生機能とは…
傷ついたり古くなった細胞を、修復したり新しいものに交換する機能です。
つまり、傷を負って細胞が壊れても、元に戻ろうとする力。