食の知識
血液の中の栄養素のほとんどは食事から吸収されたもので、髪の毛の細胞もその食事から得た栄養素を吸収し育っています。
この食事がおろそかになると「脱毛につながる」ということは、もう皆さんお分かりだと思います。
よく髪の毛の成分の多くがたんぱく質の為「たんぱく質を取らなければいけません」などという、間違った知識を教えている方もいますが、形成されている成分が必要な成分とは限らないのです。
私達の、身体や髪の毛の為の栄養をとる食事は、バランスがとても重要です。
その中でも特に日本人にもっとも適しているのは、和食だと言うのは間違いないでしょう。
また、現代の食事の採り方のバランスにも、注意しなければいけません。
私の相談を受けるほとんどの方が「朝食を採らず、昼食は普通に、そして夜をしっかり食べる」と言うような食生活をしていますが、本当に重要な食事は朝食で、夜は逆に寝るだけなので、出来れば最低でも寝る3時間前には済ませて、さらに消化のよい物を食べるのが適しているでしょう。
しかし、ほとんどの現代人は、その逆の食生活をしているのではないでしょうか。
まずは、和食で3食しっかり食事を取ることを心がけてください。
また、先ほど「脱毛の三大要因」のところで少しお話したように、私達が食べている食品の中には「商品を作る」または「品質を守る」などの理由から、酸化防止剤、防腐剤、乳化剤、着色料、香料、甘味料、酸味料、など他にも色々ありますが、脱毛の原因となる化学合成の食品添加物が「すべての食品に」と言ってもいいほど使われているのが現状です。
たとえば、果汁10%のオレンジジュースがあったとします。
この果汁10%の意味を考えてみましょう。
この10%と言う数字は「このオレンジジュースに果汁が10%しか入っていません」といっていることと同じことです。
では、後の90%はいったい何なのか?と言うことになります。
試しに、後の90%を水で薄めたとします。
そうすると色も薄い、味も薄い、香りも薄いオレンジジュースが出来上がるわけです。
とても飲めたものではありません。
当然そのままでは製品になりませんから、色が薄いところには着色料でオレンジ色をつけて、味が薄いところには甘味料や酸味料などで味をつけて、香りが足りなければ香料を使います。
では「果汁100%だったらいいのか?」ということになりますが、10%よりはいいですが、100%も絶対安全だとはいえません。
毎年のオレンジの出来で味が変わってしまいますから、多少なり味を調えなければいけなくなるのです。
また、賞味期限が長いものほど、酸化防止剤や防腐剤が入っている可能性が非常に高いのです。
別に「オレンジジュースだけが悪い」といっているわけではありませんが、安くて便利な食べ物や飲み物には、こういったからくりが潜んでいることが多い、ということを覚えて置いてください。
このような、化学合成の添加物が多く入っている「食べ物や飲み物」をたくさん食している限り、発毛の為にはマイナスになってしまいます。