頭皮の知識
発毛における頭皮の役割は非常に重要で、まずはこの頭皮の環境を整えなければ発毛は難しいと言えます。
「頭皮の環境を整える」と言う意味で考えると、私は毎日のシャンプーが脱毛の原因の、1つに大きく関わっていると思います。
私達は頭を洗うときに、生まれてからシャンプーをほとんど毎日といっていいほど、使っているのではないでしょうか。
つまり、1年で365回、10年で3650回、もし私達が80歳まで生きるとしたら…
なんと29200回もシャンプーを使うことになります。
この毎日使うシャンプーに、もし髪の毛や人体にとって、とても有害な物質が含まれていたとしたら、あなたはどうしますか?
だからこそ、毎日使うシャンプーの成分を良く知っておいてほしいのです。
私の小冊子のほうでも、このシャンプーのことについて書いてありますが、とても大切なことなので、もう1度ここで簡単にお話したいと思います。
シャンプーの原料の約70%は水です。
次に多いのは、「界面活性剤」という泡を立てるための成分です。
シャンプーの大半は、この界面活性剤がメインになります。
本来、界面活性剤の役割とは、泡を作ることにあります。
そして、その泡が「できたり、破裂したり」を繰り返し、一生懸命汚れを落としていきます。
これが汚れを落とす、本来のメカニズムなのです。
昔は、界面活性剤を植物などの天然のものを原料として、作っていたものが多かったのですが…
「作る時の便利さや生産コストを安く済ませるため」などの理由で、今市販されているシャンプー・食器洗剤・洗濯洗剤などに、石油由来の「合成界面活性剤」が多く使われているのが現状です。
この、石油由来の合成界面活性剤の高濃度の原液を取り扱う時には「猛毒マスクをして、洋服は宇宙服みたいなものを着て作業しているらしい…」と言うことを、前に知り合いから聴いた事があります。
それほど危険性があるものなのです。
一般的に市販されている、シャンプーに多く使われているのは「ラウリル…、ラウレス…」系の界面活性剤です。
これは、石油由来の合成界面活性剤なのです。
これらの合成界面活性剤は非常に強く、成分自体に汚れを落とす機能があります。
つまり、泡を立てなくても汚れが落ちてしまうのです。
その結果、本来必要とされている皮脂や水分なども洗い落とし、キューティクルの損傷や頭皮の乾燥の要因になることが知られています。
さらに、石油由来の合成界面活性剤の恐ろしいことは、それだけではありません。
皮膚にはバリアゾーンと呼ばれている脂の層があり、外からの異物を遮断しているのですが、石油由来の合成界面活性剤はそれらを分解して、細胞の中にまで浸透して残留してしまうのです。
化粧品の製造会社が肌荒れを治す化粧品を作る際に、動物実験をするためにラットなどの動物の皮膚に、わざと肌荒れを起こす時に、この「ラウリル…」「ラウレス…」系の合成界面活性剤を使用しているとも言われています。
「ラットなどの動物の皮膚が、肌荒れを起こしてしまう合成界面活性剤を、人間が使っても大丈夫なのか?」と思うのは私だけでしょうか。
これらのことから、合成界面活性剤は人体にも何らかの危険性があることが分かると思います。
したがって、自分が今使っているシャンプーの成分表示に、なにが書かれているかを1度調べてみてください。
成分などが分からなければ、インターネットなどで調べてみるのも良い方法だと思います。
シャンプーは毎日使うものです。
安全なシャンプーを使って、発毛に向けて頭皮のコンディションを整えてあげてください。