心と脳神経の知識
発毛を成功させる為の鍵が、この「心と脳神経の働きにある」といっても言い過ぎでもないでしょう。
それではまず、脱毛に関係してくるストレスのお話をしたいと思います。
このストレスは、発毛を成功させるのに1番重要な部分でもあり、1番説明が難しくなってしまう部分でもあります。
なるべく簡単にお話しますので、楽に聞いてください。
円形脱毛症の方が病院へ相談しに行くと…
「ストレスですね…あまり気にしないほうがいいですよ…」などと言われるそうです。
「ストレスですね」と言われると…
「あ…そうですか」と言うしかないです。
でも、どうしてストレスで髪の毛が抜けるのかを聞ければいいのですが、大体それで納得して、それ以上聞かないで、帰ってしまう方がほとんどだと思います。
でも、このストレス自体を軽減するには、その正体がはっきりわかって、それがどのように髪の毛や身体に、作用しているのかを理解することが、1番の発毛への近道なのです。
では、そのストレスと髪の毛の関係について説明いたしましょう。
ストレスを理解するには、「睡眠についての知識」でお話した、自律神経の交感神経と副交感神経が大きく関わってきます。
交感神経はストレスが掛かると過剰に働き、副交感神経はリラックスすると活発になります。
では、それぞれの特長について軽く説明しておきましょう。
交感神経が支配することになると…
内臓の働きは低下し、栄養の供給や毒素の排泄がうまくいかなくなります。
そして、毛細血管が収縮し、血流の流れが悪くなります。
さらに、体温が下がり、身体全身の生理機能が低下します。
そして副交感神経が支配すると…
内臓の働きは活発になり、栄養の吸収や毒素の排泄がスムーズになり、血流の流れも良くなります。
また体温が上がることにより、全身の生理機能は活発になります。
ストレスは自律神経と交感神経を過剰にしますから、身体や髪の毛にダメージを与えることがわかります。
そしてストレスが及ぼす影響は、まだ他にもあります。
それは、脳の燃費です。
脳は非常に燃費が悪く、平常心の状態でも内臓器官の10倍の血液を必要とします。
それが、イライラしたり、落ち込んだり、考え込んだり、怒ったりのストレスと呼ばれる状態になると、脳は簡単に内臓器官の20倍も30倍もの血液を必要とします。
それが、どのように髪の毛に関係するのかと言うと、もちろん身体にも影響ありますが、人間の身体には余計に血液があるわけではないので、1番に髪の毛の発育に問題が出ます。
脳に送られる血液は太い動脈でつながっていて、必要ならばどんどん送り込まれますが、頭皮に行く血液は、脳につながる動脈から分岐した細い毛細血管で組織されている為、脳が過剰に働くと、思うように頭皮に血液が行かなくなります。
これが、ストレスによる直接的な原因になります。
脱毛症になると、脱毛症への恐怖心自体がストレスとなり、そのストレスがまた交感神経を過剰にし、脱毛症を悪化させると言う悪循環におちいります。
逆に、この精神というものを味方につければ、より強力な力を発揮してくれます。
つまり、身体と精神は、密接な関係をしています。
病気の治療などに「笑いや心のカウンセリング」などを取り入れ、難病などの治療に高い効果を上げている病院なども増えてきました。
また、一流のスポーツ選手などでも、イメージトレーニングや心の修行をしていない人を探すのが難しいくらいです。
つまり、発毛にもこの心というものが、大きく関わっていると思います。
まずは、脱毛に対しての知識を身につけ、脱毛からの恐怖心を取り払い、そして強い心を身につけることが、発毛を成功に導く、最短距離だと思っています。